大統領秘書を取り調べ 韓国検察、不正資金疑惑

 

                                            韓国最高検に出頭した大統領府の金禧中前第１付属室長＝２０日午前、ソウル（聯合＝共同）

韓国検察は２０日、金融機関の経営者から不正資金を受け取った疑いで、大統領府で李明博大統領の日程管理を担当してきた金禧中前第１付属室長を取り調べた。

　金氏は大統領が国会議員時代から約１５年間秘書を務めてきた最側近の一人。１０日には大統領実兄の李相得容疑者も同様の疑いで逮捕されており、大統領周辺の不正資金事件は拡大を続けている。

　一方、検察は最大野党、民主統合党で日本の政党の幹事長に相当する院内代表を務める朴智元氏についても、同じ経営者から金が渡った疑いがあるとして捜査している。

　検察は朴氏に１９日に出頭するよう求めたが、朴氏は「政治的意図を持った不当捜査だ」と出頭を拒否している。（共同）