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日独首脳会談等 본문
握手を交わす両首脳
平成31年2月4日、安倍総理は、総理大臣官邸でドイツ連邦共和国のアンゲラ・メルケル首相と首脳会談等を行いました。
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょうに続き、両首脳は会談を行った後、共同記者会見を行いました。
その後、両首脳は日独経済関係者による表敬を受けました。
総理は、表敬の挨拶で次のように述べました。
「日独経済界で御活躍されている皆様に至っては、今日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。本日来られたドイツの皆様には、心から歓迎します。
3日前に、日EU(欧州連合)・EPA(経済連携協定)が発効しました。メルケル首相の時期を得た訪日は、日本とドイツがこの新しい経済圏を牽引(けんいん)していくことの強いメッセージとなります。食品産業から製造業、大企業から地方、中小企業に至るまで、これまで培ったビジネス交流を、EPAを活用し、更なる拡大にされていただきたいと思います。日本政府もJETRO(日本貿易振興機構)など関係機関を最大限に活用して、後押ししていきたいと考えています。
先ほどの会談でも、Industry 4.0を掲げるドイツと、Society 5.0を掲げる日本の間で連携を強化していくことで一致しました。
日独は主にものづくりや中堅・中小企業を重視する伝統を持ちますが、エコタウンに自動運転やAI、IoTなど先端技術の活用を統合し、豊かでクリーンな未来社会の創造をリードしていきたいと思います。G20大阪サミットでも、重要なテーマとなります。
本日はこのような観点から、活躍を遂げ、日独経済交流に貢献されている皆様に御出席いただきました。ドイツではメルケル首相自らが体現しておられますが、私も女性が輝く社会の実現を推進しております。本日も、女性の企業経営者に御参加いただきました。うれしく思います。この機会を日独の経済協力の更なる発展に向けた大きな一歩としていきたいと思います。」
メルケル・ドイツ首相を出迎える安倍総理
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう
握手を交わす両首脳
日独首脳会談
2月4日(月曜日)18時20分から約45分間、安倍晋三内閣総理大臣は、公式実務賓客として訪日中のアンゲラ・メルケル・ドイツ連邦共和国首相(H.E. Dr. Angela Merkel, Federal Chancellor of the Federal Republic of Germany)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1.冒頭
冒頭、安倍総理から、約2年ぶりの訪日を歓迎する、メルケル首相が日本を訪問するためだけに遠路はるばるお越しいただいたことを嬉しく思う旨述べた上で、世界で保護主義の動きが広がり、英国がEU離脱に向かう中、日独が世界で担う役割はますます大きく、ルールに基づく国際秩序と世界の繁栄に向けて日独のパートナーシップを更なる高みに引き上げたい旨述べました。また、G20大阪サミットに向け、日独で自由貿易の推進やイノベーションを通じた経済成長の牽引の取組をリードしたい旨述べました。
これに対し、メルケル首相は、2年ぶりに訪日できて嬉しい、日独はルールに基づく国際秩序の代表的な旗手であり、日独共通の課題やグローバルな問題について議論していきたい、日EU・EPAの発効は世界への重要なシグナルである、また、経済・科学技術協力を進めたい旨述べました。
2.国際経済、G20
両首脳は、現下の貿易をめぐる国際情勢等について意見交換を行い、WTO改革を始め、自由で開かれた経済システムの維持・強化のために日独で連携していくことを確認しました。また、両首脳は、英国のEU離脱についても意見交換を行いました。
さらに、G20大阪サミットに向けて、安倍総理から、サミットでは電子商取引を焦点にデータ・ガバナンスについて議論する「大阪トラック」の開始を提案するとともに、自由貿易の推進やイノベーションを通じた世界の経済成長の牽引と格差への対処、環境・地球規模課題への貢献等に取り組み、力強いメッセージを発出したいとの考えを説明しました。
これに対し、メルケル首相から賛同の意が示され、気候変動、海洋プラスチックごみ、保健、アフリカ、女性の活躍といった具体的な協力の分野について言及があった上で、両首脳はG20大阪サミットの成功に向けて協力していくことで一致しました。
3.二国間関係
(1)国際社会の安定と繁栄に向けた協力
両首脳は、情報保護協定の締結交渉が大筋合意に至ったことを歓迎し、これを機に安全保障・防衛分野での協力を推進していくことを確認しました。
また、両首脳は、国際社会の安定と繁栄に向け、両国の協力の地平を拡大していくことで一致しました。両首脳は、具体的に進めていくべき協力について意見交換を行い、「自由で開かれたインド太平洋」の実現、ミャンマーの民主的な国造りに向けた相互補完的な取組、サヘル地域を始めとするアフリカの平和と安定及び持続可能な開発の後押し、西バルカン諸国の欧州統合支援、国連PKOの能力構築支援等において協力していくことを確認しました。
(2)経済分野での協力
両首脳は、独の「Industry4.0」と日本の「Society5.0」の協力を更に進め、第四次産業革命を日独でリードしていくこと、先端技術を活用した豊かな未来社会の創造を日独で切り拓いていくことで一致し、自動運転やAI、IoT分野で共同研究を強化することを確認しました。
また、両首脳は、今月1日の日EU・EPAの発効を歓迎し、世界最大の自由な先進経済圏の下、両国の経済関係を一層発展させていくことを確認しました。
(3)文化面での協力
両首脳は、2021年を「日独交流160周年」として、日独間の相互理解と交流を更に深める機会とすることで一致しました。
4.地域情勢
両首脳は、北朝鮮情勢に関し、北朝鮮による全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な廃棄の実現及び安保理決議の完全な履行の必要性につき改めて一致しました。また、安倍総理から拉致問題の早期解決について独の理解と協力を求め、メルケル首相の支持を得ました。
また、ロシアについて、安倍総理から、先般の日露首脳会談に触れつつ、北方領土問題の解決に向けた交渉の現状について説明しました。
日独共同記者会見
【安倍総理冒頭発言】
暦の上では、本日は立春です。春がスタートするこの日は、例年、実は日本では最も冷え込む季節です。しかし、今日は4月並みの気温だそうです。正にメルケル首相が日本に春を連れてきてくれました。G7伊勢志摩サミット以来、約2年半ぶりとなるメルケル首相の訪日を改めて心から歓迎いたします。アンゲラとは、12年前、ベルリンで初めて会談して以来、数多くの会談を重ね、深い信頼関係を築きました。
日独がルールに基づく国際秩序の維持や国際社会の安定と繁栄のために果たすべき責任は、ますます大きくなっています。今月1日の日EU(欧州連合)・EPA(経済連携協定)の発効により誕生した世界最大の自由な先進経済圏を日独で牽引(けんいん)していきます。そのためにも、欧州及び世界経済に対する英国のEU離脱の影響を最小化する必要があります。合意なき離脱は是非回避すべきです。
WTO(世界貿易機関)改革を始めとした自由で開かれた経済システムの維持、強化のための取組に日独で緊密に協力していきます。
G20大阪サミットに向け、自由貿易の推進やイノベーションを通じた世界経済の成長の牽引と格差への対処、地球規模課題への貢献に共に取り組む私の考えを説明しました。そして、サミットの成功に向けてメルケル首相の支持を表明していただいたことを大変心強く思います。
日本とドイツで第4次産業革命を力強くリードしてまいります。本日は、メルケル首相と我々の社会の未来像についても議論を行いました。Industry 4.0とSociety 5.0の協力を更に進め、先端技術を活用した豊かな未来の創造を両国で共に切り開き、自動運転、AI、IoT分野の共同研究を強化することを確認しました。
厳しさを増す地域情勢についても十分な時間をとって意見交換を行いました。力による一方的な現状変更の試みに反対し、法の支配に基づく国際秩序の維持のために連携していくことを改めて確認しました。
北朝鮮情勢に関しては、北朝鮮による全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全検証可能かつ不可逆的な廃棄の実現及び安保理決議の完全な履行の必要性について改めて一致しました。ドイツが本年から非常任理事国を務める国連安保理についても緊密に連携していきます。拉致問題の早期解決についてメルケル首相の支持を得ました。
こうした中、本日の会談では、日独のパートナーシップを一段高みに上げ、国際社会の安定と繁栄に向けて両国の地平を拡大していくことを確認でき、喜ばしく思います。
具体的には、まず、情報保護協定の締結交渉の大筋合意も踏まえ、安全保障、防衛分野での協力を推進していくことで一致しました。自由で開かれた太平洋の実現に向けて日独で協力していくことで一致したことは、大変意義深いことであります。
インド太平洋地域における航行の自由や海洋の開放性を確保するために協力していくことについても有意義な議論を行いました。太平洋島嶼(とうしょ)国の気候変動、防災対策での協力等を通じ、地域の繁栄に向けて日独で連携していくことで一致しました。
このほか、アジアでは、ミャンマーの民主的な国づくりに貢献すべく、日独で相互補完的に取り組んでいくことを確認しました。アフリカでは、サヘル諸国への支援を始め、アフリカの平和と安定及び持続可能な開発に向けて協力していくことを確認しました。欧州では、日独で連携して、西バルカン地域の欧州統合を支援し、基本的価値の下で強く結束した欧州を支えていきます。さらに、国連PKO(平和維持活動)の能力構築支援における連携についても議論を行いました。
今日、日独関係は新たなステージに引き上げられました。2021年には日独交流160周年を迎えます。これからもアンゲラと手を携えて、国際社会の平和と繁栄に貢献してまいります。
春を日本に連れてきてくれたメルケル首相には、再び寒い冬が来ないように、できれば日本に長く滞在してもらいたいところでありますが、せめて今日、明日と日本での滞在を楽しんでいただきたいと思います。
ありがとうございました。
日独共同記者会見
日独経済関係者による表敬を受ける両首脳
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