韓国検察が大統領の妻を聴取 高級バッグ受け取りや株価操作関与疑惑でとメディア報道

韓国の尹錫悦大統領（左）と妻金建希氏＝２０２３年１２月、ソウル近郊（聯合＝共同）

 

韓国メディアは２１日、高級ブランドのバッグを知人から受け取ったとされる問題や株価操作に関与した疑いで、検察が尹錫悦大統領の妻、金建希氏を聴取したと報じた。一連の疑惑に対する国民の反発は強く、尹政権への不信感を招いている。現職大統領の妻への事情聴取は異例で、捜査の行方に注目が集まっている。

 

報道によると、検察は２０日に金氏をソウル市内の政府施設に呼び、約１２時間にわたって事情を聴いた。金氏の弁護士は「誠実に調査に臨み、事実をそのまま述べた」と説明した。

 

金氏を巡っては、知人から高級ブランド品を受け取る様子を隠し撮りした動画が昨年１１月に拡散し、波紋が広がった。収賄などの疑いで告発され、検察が今年５月に捜査チームを設置した。金氏は輸入車販売業者の株価操作に関わった疑惑も持たれている。

 

不正の徹底追及を求める野党は、政府から独立した特別検察官に疑惑を捜査させる法案成立の必要性を訴えている。（共同）