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Asia-Pacific Region Intelligence Center

盧前大統領を直接調査へ 金銭疑惑で検察、600万ドルの行方捜査 본문

-미국 언론-/한국 언론

盧前大統領を直接調査へ 金銭疑惑で検察、600万ドルの行方捜査

CIA Bear 허관(許灌) 2009. 4. 14. 12:37

 

                                    2003年6月の来日の際、見送りの人たちに手を振る盧武鉉韓国大統領(当時)夫妻=羽田空港(撮影・後藤徹二) 

【ソウル=黒田勝弘】韓国の検察当局は盧武鉉前大統領を家族・親戚(しんせき)に対する600万ドルもの巨額金銭疑惑事件に関連し近く調査する構えだ。盧前大統領の周辺ではすでに家族の権良淑夫人や息子の盧建昊氏が相次いで検察の調べを受けている。

 韓国のメディアは前大統領に対する直接調査が今週中にも行われそうだと伝えている。退任した大統領に対する金銭疑惑捜査は軍人政権だった全斗煥、盧泰愚両大統領以来のことだ。

 盧武鉉前大統領(在任2003~08年)は左派・革新系の市民団体などの支持を背景に、改革と清潔さを売り物に当選した。在任中は「政権がらみの不正腐敗はありえない」と豪語し、不正腐敗は過去の軍人政権や右派・保守勢力の専売特許かのような発言を繰り返してきた。

 今回の家族がらみの金銭疑惑は、盧前大統領のイメージを決定的に失墜させるとともに、韓国における左派・革新勢力の没落につながるものだ。

 事件は盧武鉉前大統領と出身地盤を同じくする企業人、朴淵次・泰光実業会長(逮捕済み)による政界や官界に対する贈収賄疑惑や脱税捜査などで明るみに出た。すでに国会議員や元大統領秘書官など多数が政治資金疑惑などで逮捕されたり、調べを受けている

朴会長はスポーツシューズ製造などで財をなし、これまで“政商”的な存在として各界に資金をばらまいてきた太っ腹な人物として知られる。

 各メディアによると、盧武鉉前大統領一家とは古くから付き合いがあり、金銭的支援をふくめ一種のスポンサー的役割を果たしてきたという。盧前大統領の実兄の盧建平氏も、朴会長との関係ですでに収賄容疑で逮捕されている。

 現在、最大の疑惑対象になっているのは、朴会長から盧建平氏の娘婿に渡った外貨500万ドルと、権良淑夫人が受け取った100万ドルの目的とその行方。受け取った側は「500万ドルは事業投資資金」といい、権夫人は「借金の返済用」などといい、いずれもワイロや政治資金説は否定しているという。

 盧武鉉前大統領自身は自分のホームページを通じ、夫人の外貨授受をふくめ「在任中は知らなかった」と弁明し、「事実とは異なる話が既成事実として伝えられている」と、朴会長の供述中心で捜査や報道がなされていることに不満を述べている。

 盧前大統領は在任中に権夫人が受け取った外貨100万ドルについては「夫人の方から頼んだもの」と後で知ったと認めているが、その使用先については夫人を含め口を閉ざしている。このため各紙には「米国在住の息子の生活資金として大統領外遊の際、手渡したのではないか」といった憶測まで出ている。

 韓国では大統領フアミリーの不正腐敗疑惑は歴代頻発している。いわゆる民主化政権といわれた金泳三政権や金大中政権でも大統領の息子が逮捕されており、権力乱用の産物としていまだ後を絶たない。

http://sankei.jp.msn.com/photos/world/korea/090413/kor0904132211003-p1.htm