韓国で民主主義サミット開幕 中露など専制主義国家に対抗、米韓外相は北ミサイルを非難

１８日、ソウルで開幕した民主主義サミットの会場で、ブリンケン米国務長官（左）と握手する韓国の尹錫悦大統領（ロイター）

 

専制主義の世界的拡大に対抗し、民主主義陣営の結束強化を図る第３回「民主主義サミット」が１８日、韓国・ソウルで開幕した。２０日まで。中国やロシアといった専制主義国家への対抗を掲げるバイデン米大統領の主導で２０２１年に始まった会合で、米国以外の地域での単独開催は初めて。

 

ブリンケン米国務長官は開会式で「ここ２０年間、民主主義は後退し、多くの地域で基本的な自由が弱まった」と述べ、各国の連帯を訴えた。２０日の全体会合には各国首脳がオンラインで出席し、日本からは岸田文雄首相が参加する見通し。

 

１８日には人工知能（ＡＩ）やデジタル技術を主題とした閣僚級会合が開かれ、韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は「技術を活用したフェイクニュースや偽情報は個人の自由と人権を侵害するだけでなく、民主主義のシステムまで脅かしている」と警告した。

 

ブリンケン氏は１８日、韓国の趙兌烈（チョ・テヨル）外相と会談し、弾道ミサイル数発を同日発射した北朝鮮を非難。両氏は、日米韓と国際社会の連携を強化させるだけだと強調した。