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文氏、情報機関トップなど対北ラインを刷新 南北の先行き見通せず 본문
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3日、情報機関、国家情報院の院長に金大中(キム・デジュン)大統領時代の秘書室長で、前野党議員の朴智元(パク・チウォン)氏を指名した。大統領府が発表した。現院長の徐薫(ソ・フン)氏を、大統領府で外交・安全保障政策を統括する国家安保室長に充てた。
北朝鮮が開城(ケソン)の南北共同連絡事務所を爆破するほどの南北関係の悪化の責任を取って金錬鉄(ヨンチョル)氏が辞任した統一相には、与党「共に民主党」の李仁栄(イ・イニョン)前院内代表を内定した。統一相と国情院長は、国会の聴聞会などを経て正式に就任する。
文氏は北朝鮮との対話路線に最も力を入れてきており、北朝鮮が脱北者による体制非難ビラの散布を理由に、韓国「敵視」まで打ち出して暗礁に乗り上げる中、対北政策の司令塔を刷新することで事態を打開したい考えだ。ただ、南北関係が劇的に改善する可能性は低いとみられている。
朴氏は、金大中氏と金正日(ジョンイル)総書記による2000年の初の南北首脳会談の事前交渉を担った南北対話の立役者。文氏が野党側の人物を閣僚級に起用するのは初めて。
徐氏は17年の文政権発足以来、院長を務め、鄭義溶(チョン・ウィヨン)現国家安保室長と18年に米朝双方を訪れてメッセンジャー役として初の米朝首脳会談に道を開いた。だが、鄭氏は、金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長の非核化意思を米側に伝えた際の発言に関し、ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に著書で批判された。米朝交渉の停滞に加え、対北制裁などをめぐって米韓間で不協和音が出る中、韓国内でも交代を求める声が高まっていた。
一方で、文氏は、任鍾●(=析の下に日)(イム・ジョンソク)前大統領秘書室長とともに、鄭氏を大統領外交安保特別補佐官に任命することも決めた。対北路線に変更はないとの意思の表れとみられる。
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